福島で子どもに
甲状腺ガンが発生
住民が大量被曝
福島で18人の子どもに
甲状腺ガンが発生しました。
チェルノブイリ原発事故での発症は
4年後からなので、
2年での発症は、
大変ひどい被曝を受けていたことを意味します。
●12人が小児甲状腺ガン
7月13日の講演会で
「内部被ばくを考える市民研究会」の
川根眞也先生(中学教諭)は、
福島はチェルノブイリより
甲状腺ガンの子が多いので、
大変なことが起こると話しました。
その内容は次のとおりです(数値は8月)。
福島県では、
17万6000人の子が
甲状腺検査を受け、
小児甲状腺ガンと診断された子が18人。
ガンの疑いがある子が25人います。
小児甲状腺ガンと診断された18人すべてが
甲状腺乳頭ガンで、
遺伝的に発生したガンの子は
1人もいませんでした。
原発事故前の日本では、
小児甲状腺ガンの発生率は、
100万人に1〜2人です。
チェルノブイリ事故から5年後、
ベラルーシの高汚染地帯にあるゴメリ州では、
1万人に1人の割合で
子どもに甲状腺ガンの発症が続きました。
事故から2年後の福島の発生率が、
5年後のゴメリ州と同等か、超えていたので、
これから深刻な被害が出るのではと心配です。
●放射性ヨウ素が主犯
これを聞いた槌田敦氏は
「原子炉が爆発しないように
排気弁を開けて
放射性物質を放出(ベント)したので、
放射性ヨウ素を
多量に吸って被曝したのが原因でしょう。
チェルノブイリ原発事故は
核爆発だったので、
ヨウ素は成層圏まで上がるほど
拡散されました。
原発に近い地域のヨウ素汚染は、
福島の方が多かったということでしょう。
最初に測定していないので、
今となっては誰も証明できないのですが」
と話しました。
放射性ヨウ素は40種類以上あり、
半減期が2時間以上のものは
11種類あります。
危険性を軽視できるようになるのは、
半減期の10倍以上たってから。
したがって、
ベントから20時間以内に
住民が汚染した空気を吸っていれば、
大変な被曝量になります。
これと対極にあるのが、
半減期が1570万年のヨウ素129です。
やはり甲状腺に取り込まれますが、
元素が崩壊して
放射線を出すのは、
ほぼすべて体外に出てからなので、
人体に悪影響を与えません。
当初から測定されているのは、
半減期が8日のヨウ素131です。
このデータだけを見ると、
半減期が短いヨウ素による
多量被曝を見逃して、
過小評価になるのです。
半減期が短い放射性ヨウ素は、
甲状腺にたどり着く前の
全身を回っているときに
放射線を出すので、
全身のガンを増加させます。
福島で避難した住民の
被曝量は少ない、
と政府は言い続けてきましたが、
甲状腺ガンの
発生の早さと多さから考えると、
ベントで多量被曝した人が
多いと考えられます。
関東や宮城県ぐらいまでは、
すべてのガンが
増加する可能性が出てきました。
2013年10月20日日曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿